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今回は、任意整理の依頼する際に注目しておくべきポイントや弁護士事務所の選び方について解説します。任意整理を検討している方にとって参考になれば幸いです。
任意整理に対応している法律事務所を選ぶ際には、事務所のブランドだけでなく実績や専門的な知識、無料相談の有無など細かな点を確認することが大切です。なお、任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と交渉を行いながら債務を整理していく方法のこと。似た言葉に「債務整理」がありますが、「債務整理の中に任意整理がある」ため、相談の際には混同しないよう気を付けてください。
数多くの法律事務所がありますが、それぞれ得意分野や実績などに違いがあります。任意整理を依頼する時は、任意整理の実績や専門知識の豊富な事務所か確認しておきましょう。法律事務所の中には、任意整理の経験がない事務所や年間に数件しか取り扱っていない事務所もあります。実績や専門知識は、法律事務所の公式HPで確認することが可能です。公式HPには、取扱件数や弁護士の専門分野などが掲載されています。
法律事務所によって対応方法や態度などにも違いがあるため、契約前に無料相談可能かどうか確認しておくのも大切です。契約後に相談してしまった場合、適当に対応している弁護士や事務員にしか相談できないなどといった状態をあとから知っても費用を支払わなければいけません。このようなリスクを避けるために、無料で事前に弁護士へ相談できる法律事務所から選ぶのが重要といえます。
弁護士費用や報酬金などといった費用は、法律事務所によって異なる内容および金額設定です。そのため、見積もりを丁寧に作成してもらえる法律事務所から選ぶのもポイントといえます。また、任意整理の必要な状況では、一括払いが難しいケースも考えらます。分割払い可能か事前に確認してみるのも大切です。なお、日本司法書士会連合会は、弁護士費用の相場について上限を定めているので、判断基準として捉えることができます。
任意整理について無料相談できた場合は、契約手続きや手続き後の流れ、具体的にどのようなスケジュールで任意整理を進めていくのかなどの説明があるか確認します。法律事務所によっては、スケジュールの説明がなかったり手続きが進まなかったりといったケースもあります。スピーディかつ丁寧にスケジュールを定められる事務所か確認しておくと、後のトラブルに防ぐことに繋がります。
任意整理が完了した後のアフターフォローにも対応している事務所かどうかも重要なチェック項目です。任意整理には時間がかかる場合もあるので、のちのち新たなトラブルなどに直面した際、スムーズに再相談できます。
任意整理に対しているのは、弁護士と司法書士です。そこでここからは、任意整理を依頼する時にどちらを選ぶべきか確認しておくべきポイントを解説します。
まず弁護士と司法書士の主な違いは、対応範囲や種類といった点です。債務整理の個人再生や自己破産に関しては、弁護士は対応可能です。一方、司法書士は書類作成に関して対応可能となっています。費用については、司法書士の方が安い傾向が見られます。
弁護士は、債権額の大小にかかわらず任意整理に対応できます。一方司法書士の場合は、140万円以下の案件であれば対応可能です。ただし、140万円以下の案件でも認定司法書士でないと対応不可という制限があります。少額の任意整理は、司法書士事務所も含めて選ぶのが大切です。
自己破産や個人再生を含めて相談したい場合は、弁護士を探すのが基本です。なぜなら司法書士は、債務整理全般に対応できないためです。
任意整理の実績もしくは得意としている弁護士を探すには、インターネットを活用してみます。法律事務所は、公式HPを立ち上げているケースが多いので、簡単に事務所概要や弁護士の経歴、これまでの実績を確認することが可能です。