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大きな金額の買い物でも、分割払いをうまく利用すれば無理なく代金を支払うことができます。しかし、分割払いに頼りすぎると、気がついたときには月々の返済額が大きくふくれあがってしまい、支払いが困難になってしまうというケースも有るのです。ここでは、分割払いの支払いができなくなったケースや、どうしても支払えなくなったときの対策について解説しています。
クレジットカードの支払ができなくなると、滞納から時間が経過するごとにさまざまな制限が課されることになります。
まず、滞納から1~3日経過するとクレジットカードの使用が停止されます。しかし、この段階ではカード利用者の支払い忘れの可能性も考慮し、すぐに支払いを済ませれば翌日以降には使用停止は解除されます。
滞納からなにもせずに1~4週間が経過すると、カード会社からハガキや電話などでの督促が開始されます。支払いが困難な場合は、この時点でその旨をカード会社に伝えて、支払いをどうするかを相談しておきましょう。
カード会社からの督促を無視して支払いが滞納したまま2~3ヶ月が経過すると、クレジットカードの強制解約、ブラックリストへの登録といったさらに重いペナルティが課されることになります。ブラックリストに登録されることの影響は非常に大きいので、そうなる前にかならず対策を講じましょう。
ブラックリストに登録されているあいだはクレジットカードの発行はもちろんのこと、キャッシングの利用も不可能です。さらに、車や住宅などのローンも組むことができません。また、ブラックリストへの掲載期間はおよそ5年間という長期間なので、一度ブラックリストに掲載されてしまうと、その後の生活にも大きな影響を被ることになるのです。
ブラックリストに掲載されたあともなにもせず、クレジットカードの滞納が3~6ヶ月という長期間に及ぶと、最終的に財産の差し押さえが行われます。金融機関が裁判所から了承を得たうえで、支払いが滞納している債務者の財産を押収するのです。
差し押さえが執行されると、まず預貯金や給与が差し押さえの対象となります。また、持っている口座も使用不能となります。さらに、勤務先にもクレジットカードの滞納を知られてしまうというリスクも負うことになってしまうのです。
滞納するとさまざまなリスクが発生するクレジットカードの支払いですが、どうしても支払いが困難なこともあるでしょう。そうしたときには事態を放置せず、以下に示すような対策を早急に取りましょう。
支払いがどうしても難しいと判断された場合は、まずクレジットカード会社に連絡することが大切です。前述の通り、支払いの滞納は長くなればなるほど重いペナルティが課されるので、今月分の支払いが困難だと判断された時点で早急にクレジットカード会社に連絡しましょう。できるだけ早い段階で連絡したほうが、今後の支払いの計画も立てやすくなりますし、クレジットカード会社への印象もよくなります。
支払いが困難な場合でも、滞納分を支払わなくて良くなるわけではありません。十分なお金が自力で用意できない場合は、信頼できる家族や友人に相談して、一時的にお金を立て替えてもらうという選択肢も考えておきましょう。ただし、多額のお金を立て替えてもらうことは、どんなに信頼できる相手であっても人間関係が悪化する要因になりかねません。できるだけ自力でお金を用意するか、やむを得ず立て替えを頼むときも真摯な態度で頼むことが大切です。
滞納の解決が自力でできそうにないときは、弁護士や司法書士に相談して債務整理を行うという選択肢もあります。債務整理には、滞納分の一括請求を回避できる、督促の電話やハガキを止められるといったメリットがあります。金銭的、精神的負担を軽減することができるので、無理をして自力で支払いをするより債務整理をしたほうが良いでしょう。